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1001転重軽受法門

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云云、理即名字の人は円人なれども言のみありて真なる事かたし、例せば外典の三墳五典には読む人かずをしらず、かれがごとくに世ををさめふれまう事千万が一つもかたしされば世のをさまる事も又かたし、法華経は紙付に音をあげて・よめども彼の経文のごとくふれまう事かたく候か、譬喩品に云く「経を読誦し書持すること有ら

1002大田殿許御書

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 大田殿許御書 文永十二年正月 五十四歳御作  新春の御慶賀自他幸甚幸甚。  抑俗諦・真諦の中には勝負を以て詮と為し世間・出世とも甲乙を以て先と為すか、而るに諸経・諸宗の勝劣は三国の聖人共に之を存し両朝の群賢同じく之を知るか、法華経と大日経と天台宗と真言宗との勝劣は月支・日本未だ之を弁ぜず西天

1003大田殿許御書

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事勝或は華厳経より下る等云云、随つて又聖賢の鳳文之れ有り、諸徳之を用いて年久し此の外に汝一義を存して諸人を迷惑し剰さえ天下の耳目を驚かす豈増上慢の者に非ずや如何、答えて曰く汝等が不審尤最もなり如意論師の世親菩薩を炳誡せる言は是なり、彼の状に云く「党援の衆と大義を競うこと無く群迷の中に正論を弁ずること

1004大田殿許御書

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云、此れ等の僻文は螢火を日月に同じ大海を江河に入るるか。  疑つて云く経経の勝劣之れを論じて何か為ん、答えて曰く法華経の第七に云く「能く是の経典を受持する者有れば亦復是くの如し一切衆生の中に於て亦為第一なり」等云云、此の経の薬王品に十喩を挙げて已今当の一切経に超過すと云云、第八の譬・兼ねて上の文に有

1005大田殿許御書

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四日 日 蓮花押  大田金吾入道殿

1006太田殿女房御返事

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此の法門をだにも・くはしく案じほどかせ給わば華厳・真言等の人人の即身成仏と申し候は依経に文は候へども其の義はあえてなき事なり僻事の起り此れなり。  弘法・慈覚・智証等は此の法門に迷惑せる人なりとみ候、何に況や其の已下の古徳・先徳等は言うに足らず、但天台の第四十六の座主・東陽の忠尋と申す人こそ此の法門

1007太田殿女房御返事

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弘法・慈覚・智証等の法門はさんざんの事にては候なり、但し大論は竜樹の論たる事は自他あらそう事なし、菩提心論は竜樹の論・不空の論と申すあらそい有り、此れはいかにも候へ・さてをき候ぬ、但不審なる事は大論の心ならば即身成仏は法華経に限るべし文と申し道理きわまれり、菩提心論が竜樹の論とは申すとも大論にそむい

1008太田殿女房御返事

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不空三蔵此の釈を消さんが為に事を竜樹に依せて「唯真言の法の中にのみ即身成仏するが故に是の三摩地の法を説く諸教の中に於て闕いて書せず」とかかれて候なり、されば此の論の次下に即身成仏をかかれて候が・あへて即身成仏にはあらず生身得忍に似て候、此の人は即身成仏は・めづらしき法門とはきかれて候へども即身成仏の

1009太田入道殿御返事

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 太田入道殿御返事 建治元年十一月 五十四歳御作  貴札之を開いて拝見す、御痛みの事一たびは歎き二たびは悦びぬ、維摩詰経に云く「爾の時に長者維摩詰自ら念ずらく寝ねて牀に疾む云云、爾の時に仏・文殊師利に告げたまわく、汝維摩詰に行詣して疾を問え」云云、大涅槃経に云く「爾の時に如来乃至身に疾有るを現じ

1010太田入道殿御返事

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体瘡を生ず其の瘡臭穢にして附近すべからず、爾の時に其の母韋提希と字く種種の薬を以て而も為に之を傅く其の瘡遂に増して降損有ること無し、王即ち母に白す是くの如きの瘡は心よりして生ず四大より起るに非ず若し衆生能く治する者有りと言わば是の処有ること無けん云云、爾の時に世尊・大悲導師・阿闍世王のために月愛三昧

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日蓮大聖人御書

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