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1331中興入道消息

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 中興入道消息 弘安二年十一月三十日 五十八歳御作  与中興入道女房  鵞目一貫文送り給い候い了んぬ・妙法蓮華経の御宝前に申し上げ候い了んぬ、抑日本国と申す国は須弥山よりは南・一閻浮提の内・縦広七千由旬なり、其の内に八万四千の国あり、所謂五天竺・十六の大国・五百の中国・十千の小国・無量の粟散国・微塵

1332中興入道消息

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やく・けんじん国国に充満せり、かの人人は自行には或は真言を行じ・或は般若・或は仁王・或は阿弥陀仏の名号・或は観音・或は地蔵・或は三千仏・或は法華経読誦しをるとは申せども・無智の道俗をすすむるには・ただ南無阿弥陀仏と申すべし、譬えば女人の幼子をまうけたるに或はほり・或はかわ・或はひとりなるには・母よ母

1333中興入道消息

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の如く申す程に大海の浮木の風に随いて定めなきが如く・軽毛の虚空にのぼりて上下するが如く・日本国ををはれあるく程に、或時はうたれ・或時はいましめられ・或時は疵をかほふり・或時は遠流・或時は弟子をころされ・或時はうちをはれなんどする程に、去ぬる文永八年九月十二日には御かんきをかほりて北国佐渡の島にうつさ

1334中興入道消息

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へ・いかなる事の出来すべしと申す事をしらざりしに、日蓮・一切経蔵に入りて勘へたるに・真言・禅宗・念仏・律等の権小の人人をもつて法華経をかろしめ・たてまつる故に・梵天・帝釈の御とがめにて西なる国に仰せ付けて日本国をせむべしとかんがへて、故最明寺入道殿にまいらせ候いき、此の事を諸道の者・をこづきわらひし

1335中興入道消息

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たてて其の面に南無妙法蓮華経の七字を顕して・をはしませば、北風吹けば南海のいろくづ其の風にあたりて大海の苦をはなれ・東風きたれば西山の鳥鹿・其の風を身にふれて畜生道をまぬかれて都率の内院に生れん、況や・かのそとばに随喜をなし手をふれ眼に見まいらせ候人類をや、過去の父母も彼のそとばの功徳によりて天の日

1336遠藤左衛門尉御書

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 遠藤左衛門尉御書  日蓮此の度赦免を被むり鎌倉へ登るにて候、如我昔所願今者已満足此の年に当るか、遠藤殿御育み無くんば命永らう可しや・亦赦免にも預かる可しや、日蓮一代の行功は偏に左衛門殿等遊し候処なり、御経に「天諸童子以て給使を為し刀杖も加えず毒も害すること能はず」と候得ば有難き御経なるかな、然

1337生死一大事血脈抄

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生死の二法に非ずと云うことなし、是くの如く生死も唯妙法蓮華経の生死なり、天台の止観に云く「起は是れ法性の起・滅は是れ法性の滅」云云、釈迦多宝の二仏も生死の二法なり、然れば久遠実成の釈尊と皆成仏道の法華経と我等衆生との三つ全く差別無しと解りて妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云うなり、此の事

1338生死一大事血脈抄

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ず」云云、過去の宿縁追い来つて今度日蓮が弟子と成り給うか・釈迦多宝こそ御存知候らめ、「在在諸仏土常与師倶生」よも虚事候はじ。  殊に生死一大事の血脈相承の御尋ね先代未聞の事なり貴貴、此の文に委悉なり能く能く心得させ給へ、只南無妙法蓮華経釈迦多宝上行菩薩血脈相承と修行し給へ、火は焼照を以て行と為し・水

1339草木成仏口決

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の事なり、其の故は我等衆生死する時塔婆を立て開眼供養するは死の成仏にして草木成仏なり、止観の一に云く「一色一香中道に非ざること無し」妙楽云く「然かも亦共に色香中道を許す無情仏性惑耳驚心す」此の一色とは五色の中には何れの色ぞや、青・黄・赤・白・黒の五色を一色と釈せり・一とは法性なり、爰を以て妙楽は色香

1340最蓮房御返事

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 最蓮房御返事  夕ざりは相構え相構えて御入り候へ、得受職人功徳法門委細申し候はん。  御札の旨委細承り候い畢んぬ、都よりの種種の物慥かに給び候い畢んぬ、鎌倉に候いし時こそ常にかかる物は見候いつれ・此の島に流罪せられし後は未だ見ず候、是れ体の物は辺土の小島にては・よによに目出度き事に思い候。  

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日蓮大聖人御書

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