御書本文
いそぎ・いそぎ鎌倉へ上り見参いたすべし、法華経の功力を思ひやり候へば不老不死・目前にあり、ただ歎く所は露命計りなり天たすけ給へと強盛に申し候、浄徳夫人・竜女の跡をつがせ給へ、南無妙法蓮華経・南無妙法蓮華経、あなかしこ・あなかしこ。
八月十五日 日 蓮花押
経王御前御返事
呵責謗法滅罪抄
呵責謗法滅罪抄 文永十年 五十二歳御作
御文委く承り候、法華経の御ゆへに已前に伊豆の国に流され候いしもかう申せば謙ぬ口と人は・おぼすべけれども心ばかりは悦び入つて候いき、無始より已来法華経の御ゆへに実にても虚事にても科に当るならば争か・かかる・つたなき凡夫とは生れ候べき、一端は・わびしき様なれども法華経の御為なれば・うれしと思い候いしに少し先生の罪は消えぬらんと思しかども無始より已来の十悪・四重・六重・八重・十重・五無間・誹謗正法・一闡提の種種の重罪・大山より高く大海より深くこそ候らめ、五逆罪と申すは一逆を造る猶・一劫・無間の果を感ず。
一劫と申すは人寿八万歳より百年に一を減じ是くの如く乃至十歳に成りぬ、又十歳より百年に一を加うれば次第に増して八万歳になるを一劫と申す、親を殺す者此程の無間地獄に堕ちて隙もなく大苦を受くるなり、法華経誹謗の者は心には思はざれども色にも嫉み戯れにも訾る程ならば経にて無けれども法華経に名を寄たる人を軽しめぬれば上の一劫を重ねて無数劫・無間地獄に堕ち候と見えて候、不軽菩薩を罵打し人は始こそ・さありしかども後には信伏随従して不軽菩薩を仰ぎ尊ぶ事・諸天の帝釈を敬ひ我等が日月を畏るるが如くせしかども始め訾りし
タイトル | 聖寿 | 対告衆 | 述作地 |
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経王殿御返事 | 52 | 佐渡 | |
呵責謗法滅罪抄 | 52 | 佐渡 |
日蓮大聖人御書
検索結果詳細 御書本文
経王殿御返事 呵責謗法滅罪抄 1,125ページ
いそぎ・いそぎ鎌倉へ上り見参いたすべし、法華経の功力を思ひやり候へば不老不死・目前にあり、ただ歎く所は露命計りなり天たすけ給へと強盛に申し候、浄徳夫人・竜女の跡をつがせ給へ、南無妙法蓮華経・南無妙法蓮華経、あなかしこ・あなかしこ。
八月十五日 日 蓮花押
経王御前御返事
呵責謗法滅罪抄
呵責謗法滅罪抄 文永十年 五十二歳御作
御文委く承り候、法華経の御ゆへに已前に伊豆の国に流され候いしもかう申せば謙ぬ口と人は・おぼすべけれども心ばかりは悦び入つて候いき、無始より已来法華経の御ゆへに実にても虚事にても科に当るならば争か・かかる・つたなき凡夫とは生れ候べき、一端は・わびしき様なれども法華経の御為なれば・うれしと思い候いしに少し先生の罪は消えぬらんと思しかども無始より已来の十悪・四重・六重・八重・十重・五無間・誹謗正法・一闡提の種種の重罪・大山より高く大海より深くこそ候らめ、五逆罪と申すは一逆を造る猶・一劫・無間の果を感ず。
一劫と申すは人寿八万歳より百年に一を減じ是くの如く乃至十歳に成りぬ、又十歳より百年に一を加うれば次第に増して八万歳になるを一劫と申す、親を殺す者此程の無間地獄に堕ちて隙もなく大苦を受くるなり、法華経誹謗の者は心には思はざれども色にも嫉み戯れにも訾る程ならば経にて無けれども法華経に名を寄たる人を軽しめぬれば上の一劫を重ねて無数劫・無間地獄に堕ち候と見えて候、不軽菩薩を罵打し人は始こそ・さありしかども後には信伏随従して不軽菩薩を仰ぎ尊ぶ事・諸天の帝釈を敬ひ我等が日月を畏るるが如くせしかども始め訾りし
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