御書本文
使なり、始中終すてずして大難を・とをす人・如来の使なり。
日蓮が心は全く如来の使にはあらず凡夫なる故なり、但し三類の大怨敵にあだまれて二度の流難に値へば如来の御使に似たり、心は三毒ふかく一身凡夫にて候へども口に南無妙法蓮華経と申せば如来の使に似たり、過去を尋ぬれば不軽菩薩に似たり、現在を・とぶらうに加刀杖瓦石にたがう事なし、未来は当詣道場疑いなからんか、これをやしなはせ給う人人は豈浄土に同居するの人にあらずや、事多しと申せどもとどめ候心をもて計らせ給うべし。
ちごのそらうよくなりたり悦び候ぞ、又大進阿闍梨の死去の事・末代のぎばいかでか此れにすぐべきと皆人・舌をふり候なり、さにて候いけるやらん、三位房が事さう四郎が事・此の事は宛も符契符契と申しあひて候、日蓮が死生をば・まかせまいらせて候、全く他のくすしをば用いまじく候なり。
弘安元年戊寅九月十五日 日 蓮花押
四条金吾殿
タイトル | 聖寿 | 対告衆 | 述作地 |
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四条金吾殿御返事 | 57 | 身延 |
日蓮大聖人御書
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四条金吾殿御返事 1,182ページ
使なり、始中終すてずして大難を・とをす人・如来の使なり。
日蓮が心は全く如来の使にはあらず凡夫なる故なり、但し三類の大怨敵にあだまれて二度の流難に値へば如来の御使に似たり、心は三毒ふかく一身凡夫にて候へども口に南無妙法蓮華経と申せば如来の使に似たり、過去を尋ぬれば不軽菩薩に似たり、現在を・とぶらうに加刀杖瓦石にたがう事なし、未来は当詣道場疑いなからんか、これをやしなはせ給う人人は豈浄土に同居するの人にあらずや、事多しと申せどもとどめ候心をもて計らせ給うべし。
ちごのそらうよくなりたり悦び候ぞ、又大進阿闍梨の死去の事・末代のぎばいかでか此れにすぐべきと皆人・舌をふり候なり、さにて候いけるやらん、三位房が事さう四郎が事・此の事は宛も符契符契と申しあひて候、日蓮が死生をば・まかせまいらせて候、全く他のくすしをば用いまじく候なり。
弘安元年戊寅九月十五日 日 蓮花押
四条金吾殿
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