御書本文
行敏御返事
179ページ
行敏御返事
行敏御返事 文永八年七月 五十歳御作
与浄土僧行敏
行敏初度の難状
未だ見参に入らずと雖も事の次を以て申し承るは常の習に候か、抑風聞の如くんば所立の義尤も以て不審なり、法華の前に説ける一切の諸経は皆是妄語にして出離の法に非ずと是一、大小の戒律は世間を誑惑して悪道に堕せしむるの法と是二、念仏は無間地獄の業為と是三、禅宗は天魔の説・若し依つて行ずる者は悪見を増長すと是四、事若し実ならば仏法の怨敵なり、仍て対面を遂げて悪見を破らんと欲す、将又其の義無くんば争でか悪名を痛ませられざらんや、是非に付き委く示し賜わる可きなり、恐恐謹言。
七月八日 僧行敏花押
日蓮阿闍梨御房
タイトル | 聖寿 | 対告衆 | 述作地 |
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行敏御返事 | 50 | 浄土僧行敏 | 鎌倉 |
日蓮大聖人御書
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行敏御返事 179ページ
行敏御返事
行敏御返事 文永八年七月 五十歳御作
与浄土僧行敏
行敏初度の難状
未だ見参に入らずと雖も事の次を以て申し承るは常の習に候か、抑風聞の如くんば所立の義尤も以て不審なり、法華の前に説ける一切の諸経は皆是妄語にして出離の法に非ずと是一、大小の戒律は世間を誑惑して悪道に堕せしむるの法と是二、念仏は無間地獄の業為と是三、禅宗は天魔の説・若し依つて行ずる者は悪見を増長すと是四、事若し実ならば仏法の怨敵なり、仍て対面を遂げて悪見を破らんと欲す、将又其の義無くんば争でか悪名を痛ませられざらんや、是非に付き委く示し賜わる可きなり、恐恐謹言。
七月八日 僧行敏花押
日蓮阿闍梨御房
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