御書本文
百界千如三千世間の事、十界互具即百界と成るなり、地獄衆生世間十如是・五陰世間十如是・国土世間十如是地下赤鉄、餓鬼衆生世間十如是・五陰世間十如是・国土世間十如是地下、畜生衆生世間十如是・五陰世間十如是・国土世間十如是水陸空、修羅衆生世間十如是・五陰世間十如是 ・国土世間十如是海畔底、人衆生世間十如是・五陰世間十如是・国土世間十如是須弥四州、天衆生世間十如是・五陰世間十如是・国土世間十如是宮殿、声聞衆生世間十如是・五陰世間十如是・国土世間十如是同居土、縁覚衆生世間十如是・五陰世間十如是・国土世間十如是同居土、菩薩衆生世間十如是・五陰世間十如是・国土世間十如是同居方便実報、仏衆生世間十如是・五陰世間十如是・国土世間十如是寂光土。
止観の五に云く「心縁と合すれば則ち三種世間・三千の性相皆心より起る」文、弘の五に云く「故に止観に正しく観法を明すに至つて並びに三千を以て指南と為す、乃ち是れ終窮究竟の極説なり故に序の中に説己心中所行の法門と云う良に以有るなり、請う尋ねて読まん者心に異縁無かれ」文、又云く「妙境の一念三千を明さずんば如何ぞ一に一切を摂ることを識る可けん、三千は一念の無明を出でず是の故に唯苦因苦果のみ有り」文、又云く「一切の諸業十界百界千如三千世間を出でざるなり」文、籤の二に云く「仮は即ち衆生実は即ち五陰及び国土即ち三世間なり千の法は皆三なり故に三千有り」文、弘の五に云く「一念の心に於て十界に約せざれば事を収むること徧からず三諦に約せざれば理を摂ること周からず十如を語らざれば因果備わらず三世間無んば依正尽きず」文、記の一に云く「若三千に非ざれば摂ること徧からず若し円心に非ざれば三千を摂せず」文、玄の二に云く「但衆生法は太だ広く仏法は太だ高し初学に於て難と為し心は則ち易しと為す」文、弘の五に云く「初に華厳を引くことは心は工なる画師の如く種種の五陰を造る一切世界の中に法として造らざること無し、心の如く仏も亦爾なり仏の如く衆生も然なり心仏及び衆生是の三差別無し若し人三世一切の仏を求め知らんと欲せば当に是くの如く観ずべし心は諸の如来を造る」と、金錍論に云く「実相は必ず諸法・諸法は必ず十如・十如は必ず十界・十界は必ず身土なり」
タイトル | 聖寿 | 対告衆 | 述作地 |
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一念三千理事 | 37 | 鎌倉 |
日蓮大聖人御書
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一念三千理事 408ページ
百界千如三千世間の事、十界互具即百界と成るなり、地獄衆生世間十如是・五陰世間十如是・国土世間十如是地下赤鉄、餓鬼衆生世間十如是・五陰世間十如是・国土世間十如是地下、畜生衆生世間十如是・五陰世間十如是・国土世間十如是水陸空、修羅衆生世間十如是・五陰世間十如是 ・国土世間十如是海畔底、人衆生世間十如是・五陰世間十如是・国土世間十如是須弥四州、天衆生世間十如是・五陰世間十如是・国土世間十如是宮殿、声聞衆生世間十如是・五陰世間十如是・国土世間十如是同居土、縁覚衆生世間十如是・五陰世間十如是・国土世間十如是同居土、菩薩衆生世間十如是・五陰世間十如是・国土世間十如是同居方便実報、仏衆生世間十如是・五陰世間十如是・国土世間十如是寂光土。
止観の五に云く「心縁と合すれば則ち三種世間・三千の性相皆心より起る」文、弘の五に云く「故に止観に正しく観法を明すに至つて並びに三千を以て指南と為す、乃ち是れ終窮究竟の極説なり故に序の中に説己心中所行の法門と云う良に以有るなり、請う尋ねて読まん者心に異縁無かれ」文、又云く「妙境の一念三千を明さずんば如何ぞ一に一切を摂ることを識る可けん、三千は一念の無明を出でず是の故に唯苦因苦果のみ有り」文、又云く「一切の諸業十界百界千如三千世間を出でざるなり」文、籤の二に云く「仮は即ち衆生実は即ち五陰及び国土即ち三世間なり千の法は皆三なり故に三千有り」文、弘の五に云く「一念の心に於て十界に約せざれば事を収むること徧からず三諦に約せざれば理を摂ること周からず十如を語らざれば因果備わらず三世間無んば依正尽きず」文、記の一に云く「若三千に非ざれば摂ること徧からず若し円心に非ざれば三千を摂せず」文、玄の二に云く「但衆生法は太だ広く仏法は太だ高し初学に於て難と為し心は則ち易しと為す」文、弘の五に云く「初に華厳を引くことは心は工なる画師の如く種種の五陰を造る一切世界の中に法として造らざること無し、心の如く仏も亦爾なり仏の如く衆生も然なり心仏及び衆生是の三差別無し若し人三世一切の仏を求め知らんと欲せば当に是くの如く観ずべし心は諸の如来を造る」と、金錍論に云く「実相は必ず諸法・諸法は必ず十如・十如は必ず十界・十界は必ず身土なり」
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