御書本文

小乗大乗分別抄
526ページ

法を行ずる人はしからずと我慢して我が小法を行ぜんが為に大法秘法の山寺をおさへとる者もあり、或は慈悲魔と申す魔・身に入つて三衣一鉢を身に帯し小乗の一法を行ずるやからわづかの小法を持ちて国中の棟梁たる比叡山・竜象の如くなる智者どもを一分我が教にたがへるを見て邪見の者・悪人なんどうち思へり、此の悪見をもつて国主をたぼらかし誑惑して正法の御帰依をうすうなしかへつて破国破仏の因縁となせるなり、彼の妺己・妲己・褒姒と申せし后は心もおだやかに・みめかたちも人にすぐれたりき、愚王これを愛して国をほろぼす因縁となす、当世の禅師・律師・念仏者なんど申す聖一・道隆・良観・道阿弥・念阿弥なんど申す法師どもは鳩鴿が糞土を食するが如し西施が呉王をたぼらかししに似たり、或は我が小乗の臭糞・驢乳の戒を持て。

この御書の最初のページ前のページ
タイトル 聖寿 対告衆 述作地
小乗大乗分別抄 52 富木常忍 佐渡

日蓮大聖人御書

検索結果詳細 御書本文

小乗大乗分別抄 526ページ

法を行ずる人はしからずと我慢して我が小法を行ぜんが為に大法秘法の山寺をおさへとる者もあり、或は慈悲魔と申す魔・身に入つて三衣一鉢を身に帯し小乗の一法を行ずるやからわづかの小法を持ちて国中の棟梁たる比叡山・竜象の如くなる智者どもを一分我が教にたがへるを見て邪見の者・悪人なんどうち思へり、此の悪見をもつて国主をたぼらかし誑惑して正法の御帰依をうすうなしかへつて破国破仏の因縁となせるなり、彼の妺己・妲己・褒姒と申せし后は心もおだやかに・みめかたちも人にすぐれたりき、愚王これを愛して国をほろぼす因縁となす、当世の禅師・律師・念仏者なんど申す聖一・道隆・良観・道阿弥・念阿弥なんど申す法師どもは鳩鴿が糞土を食するが如し西施が呉王をたぼらかししに似たり、或は我が小乗の臭糞・驢乳の戒を持て。


  • 自由語検索
※複数入力の場合、単語をスペースで区切ってください。
検索オプション