御書本文
脱の真俗二諦の本迹 天台大師弘通の本迹前十四品は迹門に約し後十四品は本門に約す云云、是法住法位世間相常住文。
前十四品悉く流通分の本迹 如来の内証は序品より滅後正像末の為なり、薬王菩薩は像法の主天台是なり、密表の法師品に云く今此三界文。
脱益理観一致の本迹 本迹殊なりと雖も不思議一と云うは今日乃至中間の本迹は本迹と分別すれども本因妙を下種として説く所の本迹なれば迹の本は本に非ず云云。
脱益戒体の本迹 爾前・迹門・熟益の戒躰を迹とし脱益の戒躰を本と為るなり、迹門の戒は爾前大小の戒に勝れ本門の戒は爾前迹門の戒に勝るるなり。
脱の迹化七面の本迹 像法には理観を本と用うるなり故に天台は迹を本と為し本を迹と行ずるなり。
脱の迹化本尊の本迹 一部を本尊と定むるに前十四品は迹・後十四品は本と云云、是は一部八巻なり云云。
脱益守護神の本迹 守護する所の法華は本・守番し奉る処の神等は迹なり、本因妙の影を万水に浮べたる事は治定と云云。
脱益山王の本迹 久遠・中間に受くる処の法華は本・夫れより守り来る所は垂迹なり、下種は本因妙なり云云。
タイトル | 聖寿 | 対告衆 | 述作地 |
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百六箇抄 | 59 | 日興 | 身延 |
日蓮大聖人御書
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百六箇抄 857ページ
脱の真俗二諦の本迹 天台大師弘通の本迹前十四品は迹門に約し後十四品は本門に約す云云、是法住法位世間相常住文。
前十四品悉く流通分の本迹 如来の内証は序品より滅後正像末の為なり、薬王菩薩は像法の主天台是なり、密表の法師品に云く今此三界文。
脱益理観一致の本迹 本迹殊なりと雖も不思議一と云うは今日乃至中間の本迹は本迹と分別すれども本因妙を下種として説く所の本迹なれば迹の本は本に非ず云云。
脱益戒体の本迹 爾前・迹門・熟益の戒躰を迹とし脱益の戒躰を本と為るなり、迹門の戒は爾前大小の戒に勝れ本門の戒は爾前迹門の戒に勝るるなり。
脱の迹化七面の本迹 像法には理観を本と用うるなり故に天台は迹を本と為し本を迹と行ずるなり。
脱の迹化本尊の本迹 一部を本尊と定むるに前十四品は迹・後十四品は本と云云、是は一部八巻なり云云。
脱益守護神の本迹 守護する所の法華は本・守番し奉る処の神等は迹なり、本因妙の影を万水に浮べたる事は治定と云云。
脱益山王の本迹 久遠・中間に受くる処の法華は本・夫れより守り来る所は垂迹なり、下種は本因妙なり云云。
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