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御輿振御書
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御輿振御書

 御輿振御書 文永元年三月 四十三歳御作
 与三位公日行
 御文並びに御輿振の日記給び候いぬ悦び入つて候、中堂炎上の事・其の義に候か山門破滅の期・其の節に候か、此等も其の故無きに非ず天竺には祇園精舎・雞頭摩寺・漢土には天台山・正像二千年の内に以て滅尽せり、今末法に当つて日本国計りに叡山有り三千界の中の但此の処のみ有るか、定めて悪魔一跡に嫉を留むるか、小乗権教の輩も之を妬むか、随つて禅僧・律僧・念仏者・王臣に之を訴へ三千人の大衆は我が山・破滅の根源とも知らず師檀共に破国・破仏の因縁に迷えり、但恃む所は妙法蓮華経第七の巻の後五百歳・於閻浮提・広宣流布の文か、又伝教大師の「正像稍過ぎ已つて末法太だ近きに有り法華一乗の機・今正しく是れ其の時なり」の釈なり、滅するは生ぜんが為下るは登らんが為なり、山門繁昌の為に是くの如き留難を起すか、事事紙上に尽し難し早早見参を期す、謹言。
 三月一日 日 蓮 花押
 御 返 事

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タイトル 聖寿 対告衆 述作地
御輿振御書 43 三位公日行 常総

日蓮大聖人御書

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御輿振御書

 御輿振御書 文永元年三月 四十三歳御作
 与三位公日行
 御文並びに御輿振の日記給び候いぬ悦び入つて候、中堂炎上の事・其の義に候か山門破滅の期・其の節に候か、此等も其の故無きに非ず天竺には祇園精舎・雞頭摩寺・漢土には天台山・正像二千年の内に以て滅尽せり、今末法に当つて日本国計りに叡山有り三千界の中の但此の処のみ有るか、定めて悪魔一跡に嫉を留むるか、小乗権教の輩も之を妬むか、随つて禅僧・律僧・念仏者・王臣に之を訴へ三千人の大衆は我が山・破滅の根源とも知らず師檀共に破国・破仏の因縁に迷えり、但恃む所は妙法蓮華経第七の巻の後五百歳・於閻浮提・広宣流布の文か、又伝教大師の「正像稍過ぎ已つて末法太だ近きに有り法華一乗の機・今正しく是れ其の時なり」の釈なり、滅するは生ぜんが為下るは登らんが為なり、山門繁昌の為に是くの如き留難を起すか、事事紙上に尽し難し早早見参を期す、謹言。
 三月一日 日 蓮 花押
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