御書本文

西山殿御返事 宝軽法重事
1,474ページ

西山殿御返事

 西山殿御返事 建治二年 五十五歳御作

 青鳧五貫文給い候い畢んぬ、夫れ雪至つて白ければそむるにそめられず・漆至つてくろければしろくなる事なし、此れよりうつりやすきは人の心なり、善悪にそめられ候、真言・禅・念仏宗等の邪悪の者にそめられぬれば必ず地獄にをつ、法華経にそめられ奉れば必ず仏になる、経に云く「諸法実相」云云、又云く「若人不信乃至入阿鼻獄」云云、いかにも御信心をば雪漆のごとくに御もち有るべく候、恐恐。
 建治二年丙子 日 蓮 花押
 西山殿御返事

宝軽法重事

 宝軽法重事 弘安二年五月 五十八歳御作
 与西山入道
 笋百本又二十本追給い畢んぬ、妙法蓮華経第七に云く「若し復人有つて七宝を以て三千大千世界に満てて仏及び大菩薩・辟支仏・阿羅漢に供養せん、是の人の所得の功徳も此の法華経の乃至一四句偈を受持する其の福の最も多きには如かじ」云云、文句の十に「七宝を四聖に奉るは一偈を持つに如かずと云うは法は是れ聖の師なり能生能養能成能栄法に過ぎたるは莫し故に人は軽く法は重きなり」云云、記の十に云く「父母必ず四の護を以て子を護るが如し、今発心は法に由るを生と為し始終随逐するを養と為し極果を満ぜしむるを成と為し能く法界に応ずるを栄と為す、四つ同じからずと雖も法を以て本と為す」云云、経並に天台妙楽の心は一切衆生を供養せんと

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タイトル 聖寿 対告衆 述作地
西山殿御返事 55   身延
宝軽法重事 58 西山入道 身延

日蓮大聖人御書

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西山殿御返事

 西山殿御返事 建治二年 五十五歳御作

 青鳧五貫文給い候い畢んぬ、夫れ雪至つて白ければそむるにそめられず・漆至つてくろければしろくなる事なし、此れよりうつりやすきは人の心なり、善悪にそめられ候、真言・禅・念仏宗等の邪悪の者にそめられぬれば必ず地獄にをつ、法華経にそめられ奉れば必ず仏になる、経に云く「諸法実相」云云、又云く「若人不信乃至入阿鼻獄」云云、いかにも御信心をば雪漆のごとくに御もち有るべく候、恐恐。
 建治二年丙子 日 蓮 花押
 西山殿御返事

宝軽法重事

 宝軽法重事 弘安二年五月 五十八歳御作
 与西山入道
 笋百本又二十本追給い畢んぬ、妙法蓮華経第七に云く「若し復人有つて七宝を以て三千大千世界に満てて仏及び大菩薩・辟支仏・阿羅漢に供養せん、是の人の所得の功徳も此の法華経の乃至一四句偈を受持する其の福の最も多きには如かじ」云云、文句の十に「七宝を四聖に奉るは一偈を持つに如かずと云うは法は是れ聖の師なり能生能養能成能栄法に過ぎたるは莫し故に人は軽く法は重きなり」云云、記の十に云く「父母必ず四の護を以て子を護るが如し、今発心は法に由るを生と為し始終随逐するを養と為し極果を満ぜしむるを成と為し能く法界に応ずるを栄と為す、四つ同じからずと雖も法を以て本と為す」云云、経並に天台妙楽の心は一切衆生を供養せんと


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