御書本文

御義口伝巻上
741ページ

御義口伝に云く十方とは十界なり法華経とは我等衆生流転の十二因縁なり仍て言語の音声を指すなり善哉とは善悪不二邪正一如なり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る処を多宝涌現と云うなり。
第八南西北方四維上下の事
御義口伝に云く四方・四維・上下合して十方なり即ち十界なり、十界の衆生共に三毒の光之れ有り是を白毫と云うなり一心中道の智慧なり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉るは十界同時の光指なり諸法実相の光明なるが故なり。
第九各齎宝華満掬の事
御義口伝に云く宝華とは合掌・一念三千の所表なり各とは十界なり満の一字を一念三千と心得可し、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉るは仏に宝華を奉るなり宝華即宝珠なり宝珠即一念三千なり合掌以敬心欲聞具足道是なり云云。
第十如却関鑰開大城門の事 補註の四に云く此の開塔見仏は蓋し所表有るなり、何となれば即ち開塔は即開権なり見仏は即顕実なり是れ亦前を証し復将さに後を起さんとするのみ、如却関鑰とは却は除なり障除こり機動くことを表す謂く法身の大士惑を破し理を顕し道を増し生を損ずるなりと。
御義口伝に云く関鑰とは謗法なり無明なり開とは我等が成仏なり大城門とは我等が色心の二法なり大城とは色法なり門とは口なり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る時無明の惑障却けて己心の釈迦多宝住するなり、関鑰とは無明なり開とは法性なり鑰とは妙の一字なり天台の云く「秘密の奥蔵を発らく之を称して妙と為す」と、妙の一字を以て鑰と心得可きなり、此の経文は謗法不信の関鑰を却けて己心の仏を開くと云う事なり開仏知見之を思う可し云云。

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タイトル 聖寿 対告衆 述作地
御義口伝巻上     身延

日蓮大聖人御書

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御義口伝巻上 741ページ

御義口伝に云く十方とは十界なり法華経とは我等衆生流転の十二因縁なり仍て言語の音声を指すなり善哉とは善悪不二邪正一如なり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る処を多宝涌現と云うなり。
第八南西北方四維上下の事
御義口伝に云く四方・四維・上下合して十方なり即ち十界なり、十界の衆生共に三毒の光之れ有り是を白毫と云うなり一心中道の智慧なり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉るは十界同時の光指なり諸法実相の光明なるが故なり。
第九各齎宝華満掬の事
御義口伝に云く宝華とは合掌・一念三千の所表なり各とは十界なり満の一字を一念三千と心得可し、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉るは仏に宝華を奉るなり宝華即宝珠なり宝珠即一念三千なり合掌以敬心欲聞具足道是なり云云。
第十如却関鑰開大城門の事 補註の四に云く此の開塔見仏は蓋し所表有るなり、何となれば即ち開塔は即開権なり見仏は即顕実なり是れ亦前を証し復将さに後を起さんとするのみ、如却関鑰とは却は除なり障除こり機動くことを表す謂く法身の大士惑を破し理を顕し道を増し生を損ずるなりと。
御義口伝に云く関鑰とは謗法なり無明なり開とは我等が成仏なり大城門とは我等が色心の二法なり大城とは色法なり門とは口なり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る時無明の惑障却けて己心の釈迦多宝住するなり、関鑰とは無明なり開とは法性なり鑰とは妙の一字なり天台の云く「秘密の奥蔵を発らく之を称して妙と為す」と、妙の一字を以て鑰と心得可きなり、此の経文は謗法不信の関鑰を却けて己心の仏を開くと云う事なり開仏知見之を思う可し云云。


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