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真実での検索結果は195件でした。
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定めるには文辞一と雖ど義各異るととけり成仏の方は別にして往生の方は一つなるべしともおぼえず華厳・方等・般若・究竟最上の大乗経・頓悟・漸悟の法門・皆未顕真実と説かれたり此の大部の諸経すら未顕真実なり何に況や浄土の三部経等の往生極楽ばかり未顕真実の内にもれんや其の上・経経ばかりを出すのみにあらず既に年月
12ページ
別教に摂して約教の時は前三為麤後一為妙と云うなり此の時は爾前の円は無量義経の歴劫修行の内に入りぬ、又伝教大師の註釈の中に爾前の八教を挙げて四十余年未顕真実の内に入れ或は前三教をば迂回と立て爾前の円をば直道と云い無量義経をば大直道と云う委細に見る可し。 問うて云く法華経を信ぜん人は本尊並に行儀並に常
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の族敢て一人も無し、然る間或は利剣即是の文を専にして西土教主の名を唱え或は衆病悉除の願を持ちて東方如来の経を誦し、或は病即消滅不老不死の詞を仰いで法華真実の妙文を崇め或は七難即滅七福即生の句を信じて百座百講の儀を調え有るは秘密真言の教に因て五瓶の水を灑ぎ有るは坐禅入定の儀を全して空観の月を澄し、若く
37ページ
権実二教を定むることを明し、二には正像末の興廃を明し、三には選択集の謗法の縁起を明し、四には謗法の者を対治すべき証文を出すことを明し、五には善知識並に真実の法には値い難きことを明し、六には法華涅槃に依る行者の用心を明し、七には問に随つて答うることを明す。 大文の第一に如来の経教に於て権実二教を定む
40ページ
第二に諸経の浅深を明さば、無量義経に云く「初に四諦を説き阿含次に方等十二部経・摩訶般若・華厳海空を説き菩薩の歴劫修行を宣説す」亦云く「四十余年には未だ真実を顕わさず」又云く「無量義経は尊く過上無し」此等の文の如くんば四十余年の諸経は無量義経に劣ること疑い無き者なり。 問うて云く密厳経に云く「一切経
41ページ
我実成仏已来」等と説く、但し諸経の勝劣に於ては仏自ら「我所説経典無量千万億」なりと挙げ了つて「已説・今説・当説」等と説く時、多宝仏・地より涌現して皆是真実と定め分身の諸仏は舌相を梵天に付け給う是くの如く諸経と法華経との勝劣を定め了んぬ、此の外・釈迦一仏の所説なれば先後の諸経に対して法華経の勝劣を論ず
42ページ
の水を以て而も自ら澡浴す是の故に菩薩・破戒を現ずと雖も名づけて緩と為さず」此の文は法華経の戒を流通する文なり是四法華経第四に云く「妙法華経・乃至・皆是真実」此の文は多宝の証明なり是五法華経第八普賢菩薩の誓に云く「如来の滅後に於て閻浮提の内に広く流布せしめて断絶せざらしめん」是六法華経第七に云く「我が
44ページ
は漸教等とは人師の意楽にして仏説に非ざるなり。 法華経の如きは序分無量義経に慥に四十余年の年限を挙げ華厳・方等・般若等の大部の諸経の題名を呼んで未顕真実と定め正宗の法華経に至つて一代の勝劣を定むる時・我が所説の経典・無量千万億・已説・今説・当説の金言を吐いて、而も其の中に於て此の法華経は最も難信難
47ページ
きや、答えて云く法華涅槃より已前に浄土の三部経は滅す可きなり、問うて云く何を以て之を知るや、答えて云く無量義経に四十余年の大部の諸経を挙げ了つて「未顕真実」と云う故に雙観経等の「特り此の経を留む」の言は皆方便なり虚妄なり、華厳・方等・般若・観経等の速疾歴劫の往生成仏は無量義経の実義を以て之を検うるに
10守護国家論
54ページ
弘丙午の歳冬十月病中に歎いて云く仏法に遇うと雖も仏意を了せず若し終に手を空うせば後悔何ぞ追わん、爰に経論の文義・賢哲の章疏或は人をして尋ねしめ或は自ら思択し全く自宗他宗の偏党を捨つる時・専ら権智実智の深奥を探ぐるに終に一乗は真実の理・五乗は方便の説を得る者なり、既に今生の蒙を開く何ぞ夕死の恨を残さん
11守護国家論
55ページ
や」已上此の序の意は偏に慧心の本意を顕すなり、自宗他宗の偏党を捨つるの時浄土の法門を捨てざらんや一乗は真実の理と得る時専ら法華経に依るに非ずや、源信僧都は永観二年甲申の冬十一月往生要集を造り寛弘二年丙午の冬十月の比・一乗要決を作る其の中間二十余年なり権を先にし実を後にする宛も仏の如く亦竜樹・天親・天
12守護国家論
61ページ
抛つて撰んで応に正行に帰すべし」已上門弟此の書を伝えて日本六十余州に充満するが故に門人・世間無智の者に語つて云く「上人は智慧第一の身と為て此の書を造り真実の義と定め法華真言の門を閉じて後に開くの文無く抛つて後に還て取るの文無し」等と立つる間世間の道俗一同に頭を傾け其の義を訪う者には仮字を以て選択の意
13守護国家論
63ページ
書を造り謗法の失を顕わし世間に流布す願わくば十方の仏陀此の書に於て力を副え大悪法の流布を止め一切衆生の謗法を救わしめたまえ。 大文の第五に善知識並に真実の法に値い難きことを明さば之に付いて三有り、一には受け難き人身値い難き仏法なることを明し、二には受け難き人身を受け値い難き仏法に値うと雖も悪知識に
14守護国家論
66ページ
大聖なり仏・世を去つて後是の如きの師を得ること難しとなす滅後に於て亦竜樹・天親も去りぬ南岳・天台にも値わず如何が生死を離る可きや、答えて云く末代に於て真実の善知識有り所謂法華涅槃是なり、問うて云く人を以て善知識と為すは常の習いなり法を以て知識と為すに証有りや、答えて云く人を以て知識と為すは常の習いな
15守護国家論
75ページ
方の仏陀は汝が覚心の所変・文字に執する者は株を守る愚人なり我が達磨大師は文字を立てず方便を仮らず一代聖教の外に仏迦葉に印して此の法を伝う法華経等は未だ真実を宣べず」已上。 此等の諸宗の難一に非ず如何ぞ法華経の信心を壊らざる可しや、答て云く法華経の行者は心中に「四十余年已今当皆是真実・依法不依人」等
16守護国家論
77ページ
信ず可からず、今の法華涅槃は久遠実成の円仏の実説なり十界互具の実言なり亦多宝十方の諸仏来りて之を証明し給う故に之を信ずべし阿弥陀経の説は無量義経の未顕真実の語に壊れ了ぬ全く釈迦一仏の語にして諸仏の証明には非ざるなり。 二に経に就て信を立つとは、無量義経に四十余年の諸経を挙げて未顕真実と云う、涅槃経
17念仏無間地獄抄
97ページ
仏種を断ぜん、其の人命終して阿鼻獄に入らん、一劫を具足して劫尽きなば更生れん、是くの如く展転して無数劫に至らん」云云此の文の如くんば方便の念仏を信じて真実の法華を信ぜざらん者は無間地獄に堕つ可きなり念仏者云く我等が機は法華経に及ばざる間信ぜざる計りなり毀謗する事はなし何の科に地獄に堕つ可きか、法華宗
18念仏無間地獄抄
98ページ
然るに法華経を説き給うて後念仏に執著するは塔をくみ立て後足代に著して塔を用ざる人の如し豈違背の咎無からんや、然れば法華の序分・無量義経には四十余年未顕真実と説給て念仏の法門を打破り給う、正宗法華経には正直捨方便・但説無上道と宣べ給て念仏三昧を捨て給う之に依て阿弥陀経の対告衆長老・舎利弗尊者・阿弥陀経
19念仏無間地獄抄
99ページ
聞くこと有らん者は無一不成仏と説き給へり、善導は法華経を行ぜん者は千人に一人も得道の者有る可からずと定む何れの説に付く可きか、無量義経には念仏をば未顕真実とて実に非ずと言ふ法華経には正直捨方便但説無上道とて正直に念仏の観経を捨て無上道の法華経を持つ可しと言ふ此の両説水火なり何れの辺に付く可きや善導が
108ページ
を嫌わば何の失有らん但三部経の小善根等の句に法華・涅槃・大日経等は入る可しとも覚えざれば三師並に法然の釈を用いざるなり、無量義経の如きは四十余年・未顕真実と説いて法華八箇年を除きて以前四十二年に説く所の大小・権実の諸経は一字一点も未顕真実の語に漏る可しとも覚えず、しかのみならず四十二年の間に説く所の
112ページ
る者をあざむき又行ずる者もすてて念仏を申す心は出来るなりと覚ゆ謗法の根本此の義より出たり、法華経こそ此の穢土より浄土に生ずる正因にては侍れ念仏等は未顕真実の故に浄土の直因にはあらず、然るに浄土の正因をば極楽にして後に修行すべき物と思ひ極楽の直因にあらざる念仏をば浄土の正因と思う事僻案なり、浄土門は春
113ページ
・一所二所ならずあまたの所に説かれて侍り、随つて天台・妙楽・伝教・安然等の義に此事分明なり、然るに善導・法然・法華経の方便の一分たる四十余年の内の未顕真実の観経等に依つて仏も説かせ給はぬ我が依経の読誦大乗の内に法華経をまげ入れて還つて我が経の名号に対して読誦大乗の一句をすつる時法華経を抛てよ門を閉じ
23真言天台勝劣事
134ページ
に於て最も其の上に在り」云云、此の文の心は法華は一切経の中に勝れたり此其一、次に無量義経に云く「次に方等十二部経摩訶般若華厳海空を説く」云云、又云く「真実甚深甚深甚深なり」云云、此の文の心は無量義経は諸経の中に勝れて甚深の中にも猶甚深なり然れども法華の序分にして機もいまだなましき故に正説の法華には劣
24真言天台勝劣事
136ページ
仏とは意得可きや、次に法身の説法と云う事何れの経の説ぞや弘法大師の二教論には楞伽経に依つて法身の説法を立て給へり、其の楞伽経と云うは釈迦の説にして未顕真実の権教なり法華経の自受用身に及ばざれば法身の説法とはいへどもいみじくもなし此の上に法は定んで説かず報は二義に通ずるの二身の有るをば一向知らざるなり
25真言天台勝劣事
137ページ
次に釈迦は大日の化身唵字を教えられてこそ仏には成りたれと云う事此は偏に六波羅蜜経の説なり、彼の経一部十巻は是れ釈迦の説なり大日の説には非ず是れ未顕真実の権教なり随つて成道の相も三蔵教の教主の相なり六年苦行の後の儀式なるをや、彼の経説の五味を天台は盗み取つて己が宗に立つると云う無実を云い付けらるる
26真言見聞
146ページ
言語・皆是れ真言なり、法華経には「治生の産業は皆実相と相違背せず」と宣べ、亦「是れ前仏経中に説く所なり」と説く此等は如何、真言こそ有名無実の真言・未顕真実の権教なれば成仏得道跡形も無く始成を談じて久遠無ければ性徳本有の仏性も無し、三乗が仏の出世を感ずるに三人に二人を捨て三十人に二十人を除く、「皆令入
27真言見聞
147ページ
言を尊む者・劣謂勝見の外道なり。 無量義経説法品に云く「四十余年・未顕真実」文、一の巻に云く「世尊は法久くして後要ず当に真実を説きたもうべし」文、又云く「一大事の因縁の故に世に出現したもう」文、四の巻に云く「薬王今汝に告ぐ我が所説の諸経あり而も此の経の中に於て法華最も第一なり」文、又云く「已に説き
28真言見聞
149ページ
当説に最も第一なり、諸仏の所説・菩薩の所説・声聞の所説に此の経第一なり諸仏の中に大日漏る可きや、法華経は正直無上道の説・大日等の諸仏長舌を梵天に付けて真実と示し給う是三、威儀形色経に「身相黄金色にして常に満月輪に遊び定慧智拳の印法華経を証誠す」と、又五仏章の仏も法華経第一と見えたり是四、「要を以て之
29蓮盛抄
151ページ
ば菩提の道を得る故に仏と名づく」菩提に五あり何れの菩提ぞや得道又種種なり何れの道ぞや余経に明す所は大菩提にあらず又無上道にあらず経に云く「四十余年未顕真実」云云。 問うて云く法華は貴賤男女何れの菩提の道を得べきや、答えて云く「乃至一偈に於ても皆成仏疑い無し」云云、又云く「正直に方便を捨て但無上道を
30蓮盛抄
152ページ
師と作つて心を師とせざれ」云云、愚癡無懺の心を以て即心即仏と立つ豈未得謂得・未証謂証の人に非ずや。 問う法華宗の意如何、答う経文に「具三十二相・乃是真実滅」云云、或は「速成就仏身」云云、禅宗は理性の仏を尊んで己れ仏に均しと思ひ増上慢に堕つ定めて是れ阿鼻の罪人なり、故に法華経に云く「増上慢の比丘は将
31蓮盛抄
154ページ
華宗は不立文字の義を破す何故ぞ仏は一字不説と説き給うや、答う汝楞伽経の文を引くか本法自法の二義を知らざるか学ばずんば習うべし其の上彼の経に於いては未顕真実と破られ畢んぬ何ぞ指南と為ん。 問うて云く像法決疑経に云く「如来の一句の法を説きたもうを見ず」云云如何、答う是は常施菩薩の言なり法華経には「菩薩
32早勝問答
162ページ
り。 問う先師の謗法は一往なり且くの字を置く故なり、答う一義に云く且く謗ぜよとは自義か経文か、一義に云く始終共に謗ぜば堕獄は治定なるか。 問う未顕真実は往生に非ず成仏の方なり、答う一義に云く此の故に法華を謗ずるか、一義に云く余経は無得道と云う人は僻事か。 問う法華本迹の阿弥陀をば如何、答う一義
33早勝問答
163ページ
と云う故に禅宗ひとり真性を見て余人は見ずと云うなり、答う一義に云く文段を以て責む可し経文を見る可し、問う像法決疑経に云く「一字不説」と爾らば一代は未顕真実と聞きたり真実は只迦葉一人教の外に別伝し給へり如何、答う此の文は仏説か若し仏説ならば汝此の文に依る故に自語相違なり、一義に云く言う所の迦葉は何なる
34早勝問答
166ページ
か、若し然なりと云わば弘法大師五蔵を立つる時・法華を六波羅蜜経の五蔵の第四般若波羅蜜蔵・第五の陀羅尼蔵をば真言と建立し給へり如何。 問う真言宗を未顕真実とは言うべからず其の故は釈迦の説の外に建立する故なり如何、答えて云く若し釈尊の説教ならば亡国は治定なるか、一義に云く六波羅蜜経は釈迦の説なるか大日
35行敏訴状御会通
180ページ
、将又忍性良観聖人彼等の立義に与力して此を正義と存せらるるか、又云く而るに日蓮偏えに法華一部に執して諸余の大乗を誹謗す云云、無量義経に云く四十余年未顕真実・法華経に云く要当説真実と・又云く宣示顕説と・多宝仏証明を加えて云く皆是真実と・十方の諸仏は舌相至梵天と云う云云、已今当の三説を非毀して法華経一部
36強仁状御返事
184ページ
大長星とに驚いて一切経を開き見るに此の国の中に前代未起の二難有る可し所謂自他叛逼の両難なり、是れ併ながら真言・禅門・念仏・持斎等・権小の邪法を以て法華真実の正法を滅失する故に招き出す所の大災なり、只今他国より我が国を逼む可き由・兼ねて之を知る故に身命を仏神の宝前に捨棄して刀剣・武家の責を恐れず昼は国
37開目抄上
188ページ
曠劫よりの不妄語の人・されば一代・五十余年の説教は外典外道に対すれば大乗なり大人の実語なるべし、初成道の始より泥洹の夕にいたるまで説くところの所説・皆真実なり。 但し仏教に入て五十余年の経経・八万法蔵を勘たるに小乗あり大乗あり権経あり実経あり顕教・密教・輭語・麤語・実語・妄語・正見・邪見等の種種の
38開目抄上
191ページ
申すは実語につけたる名なるべし此等の人人に勝れて第一なる故に世尊をば大人とは・申すぞかし、此の大人「唯以一大事因縁故・出現於世」となのらせ給いて「未だ真実を顕さず・世尊は法久しうして後・要ず当に真実を説くべし・正直に方便を捨て」等云云、多宝仏・証明を加え分身・舌を出す等は舎利弗が未来の華光如来・迦葉
39開目抄上
193ページ
るを後八年の法華経に忽に悔還して二乗作仏すべしと仏陀とかせ給はんに人天大会・信仰をなすべしや、用ゆべからざる上・先後の経経に疑網をなし五十余年の説教・皆虚妄の説となりなん、されば四十余年・未顕真実等の経文はあらませしか天魔の仏陀と現じて後八年の経をばとかせ給うかと疑網するところに・げにげにしげに劫・
40開目抄上
194ページ
、善哉善哉・釈迦牟尼世尊・能く平等大慧・教菩薩法・仏所護念の妙法華経を以て大衆の為に説きたもう、是くの如し是くの如し、釈迦牟尼世尊の所説の如きは皆是れ真実なり」等云云、又云く「爾の時に世尊・文殊師利等の無量百千万億・旧住娑婆世界の菩薩・乃至人非人等一切の衆の前に於て大神力を現じたもう、広長舌を出して
41開目抄上
196ページ
十九年」等云云。 此等は言うにたらず只耳目を・をどろかす事は無量義経に華厳経の唯心法界・方等・般若経の海印三昧・混同無二等の大法をかきあげて或は未顕真実・或は歴劫修行等・下す程の御経に我先きに道場菩提樹の下に端坐すること六年阿耨多羅三藐三菩提を成ずることを得たりと初成道の華厳経の始成の文に同ぜられ
42開目抄上
197ページ
尽・諸法実相等・世尊法久後等・正直捨方便等・多宝仏・迹門八品を指して皆是真実と証明せられしに何事をか隠すべきなれども久遠寿量をば秘せさせ給いて我始め道場に坐し樹を観じて亦経行す等云云、最第一の大不思議なり、されば弥勒菩薩・涌出品に四十余年の未見今見の大菩薩を仏・爾して乃ち之を教化して初めて道心を発さ
43開目抄上
206ページ
御入滅ならせ給いたらましかば誰の人か此等の尊者をば供養し奉るべき現身に餓鬼道にこそ・をはすべけれ。 而るに四十余年の経経をば東春の大日輪・寒冰を消滅するがごとく無量の草露を大風の零落するがごとく一言一時に未顕真実と打ちけし、大風の黒雲をまき大虚に満月の処するがごとく青天に日輪の懸り給うがごとく世尊
44開目抄上
207ページ
法久後・要当説真実と照させ給いて華光如来・光明如来等と舎利弗・迦葉等を赫赫たる日輪・明明たる月輪のごとく鳳文にしるし亀鏡に浮べられて候へばこそ如来滅後の人天の諸檀那等には仏陀のごとくは仰がれ給しか、水すまば月・影を・をしむべからず風ふかば草木なびかざるべしや、法華経の行者あるならば此等の聖者は大火の
45開目抄上
208ページ
れなり。 仏・御年・七十二の年・摩竭提国・霊鷲山と申す山にして無量義経を・とかせ給いしに四十余年の経経をあげて枝葉をば其の中におさめて四十余年・未顕真実と打消し給うは此なり、此の時こそ諸大菩薩・諸天人等はあはてて実義を請ぜんとは申せしか、無量義経にて実義とをぼしき事一言ありしかども・いまだまことな
46開目抄下
216ページ
は法華玄十巻に法華経を第四時・会二破二と定れども天台に帰伏して七年つかへ廃講散衆して身を肉橋となせり、法相の慈恩は法苑林・七巻・十二巻に一乗方便・三乗真実等の妄言多し、しかれども玄賛の第四には故亦両存等と我が宗を不定になせり、言は両方なれども心は天台に帰伏せり、華厳の澄観は華厳の疏を造て華厳・法華・
47開目抄下
221ページ
縁覚を求むる者転・復少し、大乗を求むる者甚だ希有なり大乗を求むる者猶為れ易く能く是の法を信ずる為れ甚だ難し、況や能く受持し・正憶念し・説の如く修行し・真実に解せんをや、若し三千大千界を以て頂戴すること一劫身動ぜざらんも彼の所作未だ為れ難からず是の法を信ずるは為れ甚だ難し、大千塵数の衆生の類に一劫諸の
48撰時抄
262ページ
名・思益等の経経に対すれば真実なり了義経・正見なりしかりといへども涅槃経に対すれば無常教・不了義経・邪見の経等云云、漢より四百余年の末へ五百年に入つて陳隋二代に智顗と申す小僧一人あり後には天台智者大師と号したてまつる、南北の邪義をやぶりて一代聖教の中には法華経第一・涅槃経第二・華厳経第三なり等云云、
49撰時抄
265ページ
白法の日本国並びに一閻浮提に広宣流布せん事も疑うべからざるか、彼の大集経は仏説の中の権大乗ぞかし、生死をはなるる道には法華経の結縁なき者のためには未顕真実なれども六道・四生・三世の事を記し給いけるは寸分もたがはざりけるにや、何に況や法華経は釈尊・要当説真実となのらせ給い多宝仏は真実なりと御判をそへ十
50撰時抄
273ページ
度・世に出現し給うか上行菩薩の重ねて涌出せるかいそぎいそぎ慈悲をたれられよ、彼の玄奘三蔵は六生を経て月氏に入りて十九年・法華一乗は方便教・小乗阿含経は真実教、不空三蔵は身毒に返りて寿量品を阿弥陀仏とかかれたり、此等は東を西という日を月とあやまてり身を苦めてなにかせん心に染てようなし、幸い我等末法に生
日蓮大聖人御書
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唱法華題目抄 10ページ
漸悟の法門・皆未顕真実と説かれたり此の大部の諸経すら未顕真実なり何に況や浄土の三
唱法華題目抄 12ページ
挙げて四十余年未顕真実の内に入れ或は前三教をば迂回と立て爾前の円をば直道と云い無
立正安国論 17ページ
死の詞を仰いで法華真実の妙文を崇め或は七難即滅七福即生の句を信じて百座百講の儀を
守護国家論 37ページ
、五には善知識並に真実の法には値い難きことを明し、六には法華涅槃に依る行者の用心
守護国家論 40ページ
「四十余年には未だ真実を顕わさず」又云く「無量義経は尊く過上無し」此等の文の如く
守護国家論 41ページ
地より涌現して皆是真実と定め分身の諸仏は舌相を梵天に付け給う是くの如く諸経と法華
守護国家論 42ページ
法華経・乃至・皆是真実」此の文は多宝の証明なり是五法華経第八普賢菩薩の誓に云く「
守護国家論 44ページ
の題名を呼んで未顕真実と定め正宗の法華経に至つて一代の勝劣を定むる時・我が所説の
守護国家論 47ページ
を挙げ了つて「未顕真実」と云う故に雙観経等の「特り此の経を留む」の言は皆方便なり
守護国家論 54ページ
探ぐるに終に一乗は真実の理・五乗は方便の説を得る者なり、既に今生の蒙を開く何ぞ夕
守護国家論 55ページ
捨てざらんや一乗は真実の理と得る時専ら法華経に依るに非ずや、源信僧都は永観二年甲
守護国家論 61ページ
と為て此の書を造り真実の義と定め法華真言の門を閉じて後に開くの文無く抛つて後に還
守護国家論 63ページ
の第五に善知識並に真実の法に値い難きことを明さば之に付いて三有り、一には受け難き
守護国家論 66ページ
えて云く末代に於て真実の善知識有り所謂法華涅槃是なり、問うて云く人を以て善知識と
守護国家論 75ページ
伝う法華経等は未だ真実を宣べず」已上。 此等の諸宗の難一に非ず如何ぞ法華経の信
守護国家論 77ページ
説は無量義経の未顕真実の語に壊れ了ぬ全く釈迦一仏の語にして諸仏の証明には非ざるな
念仏無間地獄抄 97ページ
方便の念仏を信じて真実の法華を信ぜざらん者は無間地獄に堕つ可きなり念仏者云く我等
念仏無間地獄抄 98ページ
経には四十余年未顕真実と説給て念仏の法門を打破り給う、正宗法華経には正直捨方便・
念仏無間地獄抄 99ページ
経には念仏をば未顕真実とて実に非ずと言ふ法華経には正直捨方便但説無上道とて正直に
当世念仏者無間地獄事 108ページ
きは四十余年・未顕真実と説いて法華八箇年を除きて以前四十二年に説く所の大小・権実
題目弥陀名号勝劣事 112ページ
は侍れ念仏等は未顕真実の故に浄土の直因にはあらず、然るに浄土の正因をば極楽にして
題目弥陀名号勝劣事 113ページ
四十余年の内の未顕真実の観経等に依つて仏も説かせ給はぬ我が依経の読誦大乗の内に法
真言天台勝劣事 134ページ
く」云云、又云く「真実甚深甚深甚深なり」云云、此の文の心は無量義経は諸経の中に勝
真言天台勝劣事 136ページ
釈迦の説にして未顕真実の権教なり法華経の自受用身に及ばざれば法身の説法とはいへど
真言天台勝劣事 137ページ
説には非ず是れ未顕真実の権教なり随つて成道の相も三蔵教の教主の相なり六年苦行の後
真言見聞 146ページ
名無実の真言・未顕真実の権教なれば成仏得道跡形も無く始成を談じて久遠無ければ性徳
真言見聞 147ページ
く「四十余年・未顕真実」文、一の巻に云く「世尊は法久くして後要ず当に真実を説きた
真言見聞 149ページ
長舌を梵天に付けて真実と示し給う是三、威儀形色経に「身相黄金色にして常に満月輪に
蓮盛抄 151ページ
云く「四十余年未顕真実」云云。 問うて云く法華は貴賤男女何れの菩提の道を得べき
蓮盛抄 152ページ
「具三十二相・乃是真実滅」云云、或は「速成就仏身」云云、禅宗は理性の仏を尊んで己
蓮盛抄 154ページ
の経に於いては未顕真実と破られ畢んぬ何ぞ指南と為ん。 問うて云く像法決疑経に云
早勝問答 162ページ
るか。 問う未顕真実は往生に非ず成仏の方なり、答う一義に云く此の故に法華を謗ず
早勝問答 163ページ
と爾らば一代は未顕真実と聞きたり真実は只迦葉一人教の外に別伝し給へり如何、答う此
早勝問答 166ページ
問う真言宗を未顕真実とは言うべからず其の故は釈迦の説の外に建立する故なり如何、
行敏訴状御会通 180ページ
に云く四十余年未顕真実・法華経に云く要当説真実と・又云く宣示顕説と・多宝仏証明を
強仁状御返事 184ページ
小の邪法を以て法華真実の正法を滅失する故に招き出す所の大災なり、只今他国より我が
開目抄上 188ページ
くところの所説・皆真実なり。 但し仏教に入て五十余年の経経・八万法蔵を勘たるに
開目抄上 191ページ
のらせ給いて「未だ真実を顕さず・世尊は法久しうして後・要ず当に真実を説くべし・正
開目抄上 193ページ
れば四十余年・未顕真実等の経文はあらませしか天魔の仏陀と現じて後八年の経をばとか
開目抄上 194ページ
所説の如きは皆是れ真実なり」等云云、又云く「爾の時に世尊・文殊師利等の無量百千万
開目抄上 196ページ
かきあげて或は未顕真実・或は歴劫修行等・下す程の御経に我先きに道場菩提樹の下に端
開目抄上 197ページ
門八品を指して皆是真実と証明せられしに何事をか隠すべきなれども久遠寿量をば秘せさ
開目抄上 206ページ
とく一言一時に未顕真実と打ちけし、大風の黒雲をまき大虚に満月の処するがごとく青天
開目抄上 207ページ
法久後・要当説真実と照させ給いて華光如来・光明如来等と舎利弗・迦葉等を赫赫たる日
開目抄上 208ページ
めて四十余年・未顕真実と打消し給うは此なり、此の時こそ諸大菩薩・諸天人等はあはて
開目抄下 216ページ
巻に一乗方便・三乗真実等の妄言多し、しかれども玄賛の第四には故亦両存等と我が宗を
開目抄下 221ページ
・説の如く修行し・真実に解せんをや、若し三千大千界を以て頂戴すること一劫身動ぜざ
撰時抄 262ページ
等の経経に対すれば真実なり了義経・正見なりしかりといへども涅槃経に対すれば無常教
撰時抄 265ページ
き者のためには未顕真実なれども六道・四生・三世の事を記し給いけるは寸分もたがはざ
撰時抄 273ページ
便教・小乗阿含経は真実教、不空三蔵は身毒に返りて寿量品を阿弥陀仏とかかれたり、此
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